2010年04月07日

<毒ぶどう酒事件>惨劇の公民館すでに撤去(毎日新聞)

 集落は田んぼや茶畑に囲まれた静かな山すそにある。「名張毒ぶどう酒事件」から丸49年となる今年3月28日、事件の舞台となった三重県名張市の葛尾地区を訪れた。市中心部から北西に約5キロ。桜並木はまだつぼみのままだった。「あまり思い出したくないね」。事件について、地元の住民は言葉少なだ。現場は当時と一変、外部からの訪問者に惨劇を思い起こさせる痕跡は見当たらなかった。【伊藤一郎】

 急な坂道を歩いて上ると目の前にゲートボール場があった。事件現場だった公民館は小高い丘の上にあったが、建物はかなり前に取り壊されたという。

 敷地の片隅に大きなムクの老木がそびえ、枝の下に黒い種が落ちていた。「ムクの種は羽子板の羽根の重りになる。この木は、事件の真相を見ていたかもしれないな」。近くにいた地元の区長、福岡芳成さん(61)が話してくれた。

 道を挟んで南側の広場の集合墓地に、犠牲者を慰霊する背の高い仏像がまるで多くの墓を見守るように立っている。その仏像の顔の向きと反対側。今は畑となっている場所に、かつて奥西勝死刑囚(84)の家の墓だけがポツンと離れてあった。今は家族の手で別の場所に移されたという。

 同じ日に現地を訪れていた奥西死刑囚を支援するグループが、仏像の前に供養の花束を供えた。福岡さんはその様子を遠目に見ながらいらだつように話した。「遺体解剖が行われた場所を踏んでいることも知らないのに、事件の何が分かる」

 墓地がある丘の下には以前、奥西死刑囚の家があった。その家から現場までは、歩いて1分足らず。隣には、奥西死刑囚が公民館に運ぶぶどう酒を取りに行った当時の地区会長の家が今もある。数分で歩き回ることのできる範囲内で、日本中を騒がせた事件が起きたとは想像できない。

 近所の女性に話を聞いた。「事件の日は毎年、地域で集まって供養していたが、十三回忌でやめてしまった」。別の女性は「事件後は公民館に寄るのも怖かった」という。「忙しいから、そんな話しゃべっちゃおれん」。ある男性は目をそらし問いかけを遮った。記者が来なければ、この日が事件当日だと思い出すこともないのにと感じているようだった。

 県境をまたぎ、奈良県側に出ると、視界が広がった。眼下には奥西死刑囚が「農薬の瓶を捨てた」と「自白」した名張川が見えた。

 最高裁は5日付の決定で、混入農薬について疑問を示し名古屋高裁に審理を差し戻した。発生から半世紀近く。惨劇の痕跡は消えても、住民たちは事件の記憶をぬぐい去ることはできない。

 【ことば】名張毒ぶどう酒事件

 61年3月28日、三重県名張市葛尾の公民館で開かれた住民の懇親会で、農薬入りぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡、12人が重軽傷を負った。「妻と愛人との三角関係を清算しようとした」と自供した奥西死刑囚(当時35歳)が殺人容疑などで逮捕されたが、起訴直前に全面否認に転じた。1審津地裁は無罪、2審名古屋高裁は逆転死刑、最高裁(72年)で死刑が確定。高裁は第7次再審請求審(05年)で再審開始を決めたが、異議審で取り消した。

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2010年04月06日

ヤギ 左右の角2本折られる 千葉の動物飼育場(毎日新聞)

 3日午前8時ごろ、千葉市若葉区の動物飼育場で、シバヤギ「アトム」(雄、8歳)が左右の角2本を折られ血だらけでうずくまっているのを、飼育するNPO法人「都川の環境を考える会」の武部功理事長(65)が見つけ、110番した。県警千葉東署は器物損壊容疑で調べる方針。

 武部理事長によると、2日午後6時ごろ飼育小屋に入れて帰宅、翌朝エサやりに来ると、ヤギが小屋の中でうずくまり、2メートル四方の血だまりができていたという。広場は高さ1メートルの柵で囲われているが、小屋や柵に鍵は設けていなかった。角2本は見つかっていない。

 治療に当たる市動物公園飼育課によると、ヤギの角は成人男性が1人で折ろうとしても簡単には折れないという。ヤギは昨年7月、同公園から譲り受けた2頭のうちの1頭で、近所の人気者。武部理事長は「動物公園でアトムと面会したが震えており、人間におびえているようだ」と憤っていた。【斎藤有香】

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2010年04月02日

【悠々往来 ローカル線の魅力】「水間鉄道」 参拝客を運び80年(産経新聞)

 ■うどん業者の支援…随所にサービス精神

 かつて紡績業で賑わった大阪府貝塚市。新興住宅地と旧市街地、田畑が混在する町を走る水間鉄道は、厄除け観音として知られる水間寺への参拝客を運ぶため大正時代に開業した。80年以上を経た今、その役目は通勤、通学、買い物など地域の交通手段に変わった。大阪近郊の、小さな鉄道の魅力を探った。(文 藤谷茂樹)

 乗り込んだ列車は貝塚駅をそろりと発車した。東急電鉄から譲り受けたステンレスボディーの元7000系。単線の鉄路は、民家や商店の塀スレスレに敷かれている。直進に入ってやっとスピードが出たと思うと、次の貝塚市役所前駅に到着した。

 終点までわずか15分。だが停車駅が多いためか、和泉の山々が間近に迫っているせいか、意外と遠くに来た感じがした。

 到着した水間観音駅の駅舎を見上げると、五重塔のてっぺんにある「相輪」が屋根から突き出している。水間寺の三重塔にあやかった大正15年築の駅舎で、平成11年に国の登録有形文化財に登録された名駅舎だ。

 水間寺では泉佐野市の無職、野田隆さん(70)が本堂で手を合わせていた。「よく家族の厄除けを願います。今日は古札を納めに来ました」。奈良時代に、聖武天皇の命で行基が開山した水間寺の本尊は観音様。行基が観音様を天皇に捧げたところ、天皇の病が治ったのが厄除け観音の由来だという。

 正月三が日には数十万人の参拝客を運ぶ水間鉄道だが、近年は自動車に押されて利用客を減らし、茨の道を歩んできた。そして平成17年に会社更生法適用を申請。経営立て直しと運営に名乗りを上げたのが、うどんなどの外食チェーンを展開する「グルメ杵屋」(大阪市住之江区)。日本一のうどんどころ香川県もびっくりの、日本で唯一うどん業者が経営支援する鉄道会社の誕生だ。

 随所に杵屋らしい工夫を凝らす。貝塚駅の改札脇にある大きな窓は、駅員が働いている姿が見えやすいよう改良した。うどんを打つ職人の姿を見せる、杵屋得意のサービスにつながる工夫だ。

 水間鉄道の坂本昌佑運輸部次長は「駅員は小さな窓から手を出し切符を売るというイメージでした。中を見せることでお客さんとの距離が近づき、働いている姿が見えるので駅員もテキパキと仕事をこなすようになりました」と話す。

 電車内で落語会を開くなどユニークなイベント展開もスタートさせ、イベント時や年末年始に水間観音駅でうどん、そばを販売し始めた。好評だったことから、昨年末に電車をあしらった紙製ケースを作ってうどんを販売したところこれも人気になったとか。

 もちろん駅舎の改修や自動列車停止装置(ATS)の導入にも取り組んだ。グルメ杵屋の森田徹専務は「ATS設置は、経営難で遅れていましたので真っ先に取りかかりました」と振り返る。

 ◇ 

 寺の境内に「お夏清十郎の墓」があった。南北朝時代、身分違いの許されない恋をした2人が互いを思う強い気持ちで最後は結ばれる物語。墓前のプレートに正岡子規の「契らばや 君は赤 われ白椿」が添えられていた。2人を詠んだ句ではないが、仲むつまじい姿が思い浮かんだ。

 そして戻った水間観音駅で、構内の端にクリーム色の電車が展示されているのを見つけた。昭和50年代に活躍した、南海電鉄から譲り受けた501形だ。大きな車体は役目を終えて骨休めしているように見えた。水間鉄道のおかげで、様々な時代を感じる時間旅行ができた気がした。

                   ◇

 約1年にわたって掲載した悠々往来は今回で終了します。

自殺者、6カ月連続減少=東海、北陸、関西は増加目立つ-警察庁(時事通信)
【主張】無償化と子ども手当 疑問多い外国人への支援(産経新聞)
不況で共働き増、多数の待機児童出る見通し(読売新聞)
<監禁致死>「止めて」懇願無視 運転の男起訴 名古屋地検(毎日新聞)
首相動静(3月26)(時事通信)
posted by ノガワ ケンイチ at 19:35| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

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